歯科コラム

micデンタルクリニックの歯科コラムを紹介します。意外と知らない歯科に関する情報をお届けします。

抜歯と言われた歯は本当に残せない? 精密根管治療とインプラントの判断基準

 「この歯は、もう残せません」 「抜歯してインプラントにしましょう」   このような説明を受け、驚いたり、すぐに決めてよいのか迷ったりする方は少なくありません。 抜歯が必要と診断された歯でも、状態によっては、再根管治療や歯根端切除術などによって残せる可能性があります。 一方、歯根破折や重度の歯周病など、無理に残すことで周囲の骨や隣の歯へ悪影響を及ぼす場合もあります。 大切なのは、抜歯か保存かを先に決めるのではなく、歯・歯根・骨・歯ぐき・噛み合わせを精密に調べ、長期的な見通しを比較することです。   ▶︎「抜歯と言われた=必ず抜かなければならない」とは限りません 歯の状態によっては、次のような治療によって天然歯を残せる可能性があります。 ・根の中を顕微鏡視野下で再び清掃・消毒しMTAセメントで充填する精密根管治療・根の先から感染源を外科的に除去しMTAセメントで逆根管充填する歯根端切除術・被せ物や歯周組織まで含めた精密治療 反対に、保存治療を繰り返しても長期的な安定が見込みにくく、抜歯後にインプラントなどで機能を回復した方が、周囲の歯や骨を守りやすいケースもあります。 そのためMicデンタルクリニックでは、 「天然歯だから何が何でも残す」「インプラントの方が優れている」 と一律には考えません。 まずは歯を残せる可能性を十分に検討し、その歯を保存した場合と抜歯した場合について、治療期間・費用・再治療の可能性・将来の管理まで比較してご説明します。   ▶︎歯を残すことが難しいと判断されやすい状態 抜歯の判断は、痛みの強さだけで決まるものではありません。 主に次のような状態を総合的に評価します。 ① 歯根が縦方向に割れている 歯の根が縦に割れる「垂直性歯根破折」では、割れ目から細菌が入り続けるため、感染を完全に封じることが難しくなります。 部分的に根を残せる歯もありますが、破折の位置や範囲によっては抜歯が必要です。 歯根破折は通常のレントゲンだけでは分かりにくいため、歯周ポケットの形、歯科用CT、マイクロスコープによる拡大視野などを組み合わせて診断します。 ② 虫歯が歯ぐきの深い位置や歯根まで広がっている 虫歯を取り除いた後に、被せ物を安定して支えられる歯質が十分に残らないことがあります。 根管治療ができたとしても、最終的な被せ物を適切に装着できなければ、歯が割れたり、歯との境目から再感染したりする可能性が高くなります。 そのため、根の治療ができるかだけでなく、「治療後にその歯を修復できるか」という視点が重要です。 ③ 重度の歯周病で、歯を支える骨が大きく失われている 歯を支える骨が広範囲に失われ、強い揺れや深い歯周ポケットがある場合は、根管治療だけでは改善できません。 炎症の範囲、清掃のしやすさ、残っている骨の量、噛む力などを確認し、歯周病治療によって安定させられるかを判断します。 ④ 歯根の穴・吸収・感染の範囲が大きい 以前の治療による穿孔、歯根吸収、根の先から広がった大きな病変などでも、状態によってはMTAセメントや外科的歯内療法で対応できる場合があります。 しかし、問題がある位置や範囲、周囲組織への影響によっては、保存が難しいこともあります。 これらの状態があるからといって、必ず抜歯になるわけではありません。 反対に、痛みがなくても歯根破折や感染が進行している場合があります。 最終的な判断には、口腔内診査と画像診断が必要です。   ▶︎抜歯の前に検討できる「歯を残す治療」 ① 精密根管治療 過去に根管治療を受けた歯でも、未処置の根管、複雑な歯根の形、被せ物の隙間などが原因となり、感染が再発することがあります。 再根管治療では、古い根管充填材などを除去し、根管内を再び洗浄・消毒して封鎖することで、症状や根の先にある病変の改善を目指します。 ② 歯根端切除術 被せ物や土台を外すことが難しい場合や、通常の再根管治療で改善しない場合に検討する方法です。 歯ぐき側から歯根の先へアプローチし、感染した組織と根尖部を取り除いて、根の先を封鎖します。 すべての歯に行えるわけではなく、歯の位置、根の長さ、破折の有無、周囲の神経や上顎洞との関係などを確認して適応を判断します。 ③ MTAセメントなどを用いた修復 歯根にできた穴や根尖部の封鎖などに、生体親和性と封鎖性に配慮したMTAセメントを使用することがあります。 ただし、使用する材料だけで結果が決まるわけではありません。 感染の範囲、処置部位への到達性、防湿、残っている歯質などの条件が重要です。 ④ 被せ物・歯周病・噛み合わせまで含めた治療 根管治療が良好に行われても、被せ物の適合が不十分だったり、歯ぎしり・食いしばりによる強い力がかかったりすると、再感染や歯根破折につながる可能性があります。 歯を長く残すためには、根の治療だけでなく、 ・歯周組織の状態・最終的な被せ物の精度・噛み合わせ・歯ぎしりや食いしばり・治療後のメインテナンス まで含め、一つの治療計画として考える必要があります。   ▶︎歯科用CTとマイクロスコープで何を確認するのか 精密機器があるだけで、すべての歯を残せるわけではありません。 歯科用CTやマイクロスコープは、歯を保存できる可能性と、その限界をより詳しく調べるための手段です。 歯科用CT 歯根の本数や形、根の先にある病変、周囲の骨、通常のレントゲンでは把握しにくい歯根吸収や穿孔などを三次元的に確認します。 マイクロスコープ 肉眼では確認しにくい根管の入口、破折線、古い根管充填材、穿孔部などを拡大視野で確認します。 歯周精密検査 歯周ポケット、出血、歯の揺れ、歯を支えている組織の状態を確認します。 修復可能性の評価 虫歯を取り除いた後に、被せ物を支えられる歯質が十分に残るかを確認します。 噛み合わせの評価 問題のある歯だけに強い力が集中していないか、お口全体の噛み合わせを確認します。 Micデンタルクリニックでは、歯科用CTとマイクロスコープを活用し、画像だけでなく、口腔内の状態や噛み合わせも合わせて診断します。 検査結果は、できる限り実際の画像をお見せしながら、分かりやすくご説明します。   ▶︎歯を残す治療とインプラント治療は、どちらが優れている? 根管治療とインプラントは、どちらか一方が常に優れている治療ではありません。 天然歯を保存できる状態であれば、まず保存を検討する価値があります。 一方、長期的な見通しが極めて不安定な歯を無理に残すことで、感染が広がり、周囲の骨が失われ、将来のインプラント治療が難しくなる場合もあります。 歯を残す治療の特徴 ・現在ある天然歯の感染や問題を治療する・通常の根管治療では外科手術を必要としない・歯の感覚や噛み心地を維持しやすい・再感染や歯根破折が起こる可能性がある・根管治療後の被せ物や噛み合わせも重要 インプラント治療の特徴 ・失った歯の部分に人工歯根を入れて機能を回復する・周囲の健康な歯を削らずに治療できる・基本的にインプラントを埋め込む手術が必要・治療期間や費用の負担がある・インプラント周囲炎や部品の緩み・破損などが起こる可能性がある・治療後も定期的なメインテナンスが必要 どちらの治療も、適切な診断・治療・メインテナンスが長期安定のために欠かせません。   ▶︎セカンドオピニオンで確認したい5つのこと 抜歯は、元に戻すことのできない処置です。 説明を聞いても判断できない場合や、ほかの選択肢も確認したい場合は、治療を急ぐ必要があるか確認したうえで、セカンドオピニオンを受けることも一つの方法です。 確認したいポイントは、次の5つです。 1.抜歯が必要と判断された具体的な理由 2.再根管治療や歯根端切除術など、保存治療の適応があるか 3.歯を保存した場合に予測される治療期間・費用・リスク 4.抜歯した場合の選択肢と治療法 5.治療を行わず、経過観察した場合に起こり得ること 受診時には、これまでに撮影したレントゲンやCT画像、治療経過が分かる資料、お薬手帳などがあると、より具体的な検討につながります。   Micデンタルクリニックが大切にしていること Micデンタルクリニックはインプラント治療を専門的に行なっていますが、インプラントは「残せる歯を抜いて置き換えるための治療」ではありません。 残すことが難しい歯や、すでに失われた歯の機能を回復するための治療だと考えています。 当院では、 ・精密根管治療・歯根端切除術・MTAセメントを用いた治療・歯周病治療・精密なセラミック治療・インプラント治療・治療後のメインテナンス などに対応しています。 それぞれの治療を総合的に検討できる体制を生かし、一つの治療法に偏らず、10年後・20年後のお口全体を見据えた治療計画をご提案します。 歯を保存できる可能性だけでなく、保存が難しい理由についても画像を用いてご説明します。 また、保存・抜歯のどちらについても、メリットだけでなく、リスクや代替案までお伝えします。 患者さまのご希望や生活背景を伺い、十分に納得したうえで治療方法を選べることを大切にしています。   ▶︎まとめ|抜くか残すかを決める前に、まず正確な診断を 抜歯と言われた歯でも、精密根管治療や歯根端切除術などによって残せる場合があります。 しかし、歯根破折、重度の歯周病、修復できる歯質がほとんど残っていない場合などは、無理に保存することが将来の負担につながることもあります。 大切なのは、「天然歯かインプラントか」という治療名だけで決めることではありません。 ・現在の歯の状態、噛み合わせの状態・治療後の見通し・再治療の可能性・周囲の歯や骨への影響・治療期間と費用・治療後のメインテナンス まで比較して判断することが重要です。 「本当に抜歯しかないのか確認したい」「歯を残す場合とインプラントにする場合を比較したい」「治療方法を決める前に、詳しい説明を受けたい」 という方は、治療を決める前に一度ご相談ください。   ▶︎よくあるご質問 Q1.抜歯と言われた歯は、必ず残せますか? いいえ。 精密な検査を行っても、歯根破折や重度の歯周病などにより、保存できない場合があります。 Micデンタルクリニックでは、残せる可能性だけでなく、無理に残すことによるリスクもご説明します。 Q2.CTを撮れば、歯根破折は必ず分かりますか? CTで歯根破折を疑う所見が確認できる場合はありますが、細い破折線は写らないこともあります。 症状、歯周ポケット、レントゲン、CT、マイクロスコープによる観察などを組み合わせて判断します。 Q3.以前に根管治療をした歯でも、再治療できますか? 精密根管治療によって改善を目指せる場合があります。 ただし、被せ物や土台、根管内の器具、歯根の形、破折、残っている歯質などによって、治療の難易度と見通しは異なります。 Q4.歯を残す治療とインプラントでは、どちらが長持ちしますか? どちらも適切な症例選択と治療、メインテナンスによって、長期的に機能する可能性があります。 単純な年数だけでは比較できず、歯の修復可能性、骨や歯周病の状態、噛み合わせ、全身状態などから判断します。 Q5.相談したら、すぐに治療を決める必要がありますか?   緊急処置が必要な場合を除き、検査結果と選択肢をご説明したうえでご検討いただけます。 治療内容、期間、費用、リスクなどを確認し、ご納得のうえで治療方針を決定します。   関連記事:  歯科コラム#8【徹底比較】インプラントvsブリッジvs入れ歯|歯を失ったらどれを選ぶ? 歯科コラム#11骨が少なくても大丈夫?インプラントに必要な骨造成   この記事の監修: 沖縄県浦添市 Micデンタルクリニックインプラント専門医歯科医師 宮城 英生     ※本記事は一般的な歯科医療情報の提供を目的としています。実際の診断、治療の適応、治療結果は、歯や口腔内、全身状態によって異なります。  
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インプラント前に歯周病治療が必要な理由  歯科コラム #19

 「すぐにインプラントを入れられますか?」 インプラント治療をご検討中の患者さまから、よくいただくご質問です。 歯を失った部分へインプラントを入れることだけを考えると、できるだけ早く治療を進めたいと思われるかもしれません。歯周病がなくお口の環境が安定していればすぐにインプラントの治療へ取り掛かることができます。 しかし、お口の中に歯周病が残ったままインプラント治療を行うと、治療後の炎症や骨吸収につながる可能性があります。 インプラントを長く安定させるために大切なのは、「どのインプラントを使用するか」「どのように手術するか」だけではありません。 手術前に歯周病をコントロールし、お口全体を治療に適した環境へ整えることが重要です。 沖縄県浦添市のMicデンタルクリニックでは、インプラントを入れる部分だけではなく、残っている歯、歯ぐき、顎の骨、噛み合わせまで確認したうえで治療計画を立てています。   ▶︎ インプラントと歯周病の関係 歯周病は、歯の表面や歯周ポケット内に形成された細菌性バイオフィルムによって炎症が起こり、歯を支えている骨が失われていく病気です。 一方、インプラントは虫歯にはなりませんが、天然歯と同様に周囲の歯ぐきや骨に炎症が起こることがあります。 初期段階で、炎症が歯ぐきにとどまっている状態を「インプラント周囲粘膜炎」、炎症によってインプラントを支える骨まで失われている状態を「インプラント周囲炎」といいます。   インプラント周囲炎が進行すると、 ・歯ぐきから出血する・膿が出る・歯ぐきが下がる・インプラント周囲の骨が減る・インプラントがぐらつく・最終的にインプラントを撤去する必要が生じる といった問題につながることがあります。 歯周病になった経験がある方は、歯周病歴のない方と比べて、インプラント周囲炎やインプラント喪失のリスクが高いことが報告されています。 ただし、歯周病歴があるからといって、インプラント治療ができないわけではありません。 歯周病を適切に治療し、患者さまごとのリスクに応じたメインテナンスを継続することで、インプラント治療が可能になる場合がほとんどです。   ▶︎ なぜインプラント手術の前に歯周病治療が必要なのか ① お口の中の感染源を減らすため 歯周病が進行した歯の周囲には、細菌性バイオフィルムや歯石が蓄積しやすくなります。 インプラントを入れる部分だけを清潔にしても、ほかの歯に深い歯周ポケットや炎症が残っていれば、お口全体として良好な環境とはいえません。 そのため、手術前に歯石やバイオフィルムを除去し、歯ぐきからの出血や腫れをできる限り改善させることが重要です。 ② インプラントを支える骨を守るため インプラントは、顎の骨と結合することで噛む力を支えます。 しかし、歯周病やインプラント周囲炎によって骨が失われると、インプラントを安定して支えることが難しくなります。 特に、歯周病によって歯を失った方は、インプラントを入れる部分だけでなく、残っている歯の周囲にも骨吸収が進んでいないかを確認する必要があります。 ③ 残っている天然歯を守るため インプラント治療の目的は、失った部分だけを補うことではありません。 残っている天然歯とインプラントが、将来にわたってバランスよく機能できる状態をつくることが大切です。 歯周病で揺れている歯や、感染した歯を十分に評価しないままインプラントを入れると、治療後にほかの歯を失い、噛み合わせや治療計画を見直さなければならない場合があります。 ④ 正確なインプラントの位置と本数を決めるため 歯周病治療によって炎症が改善すると、歯ぐきの形や歯周ポケットの状態が変化することがあります。 また、残せる歯と保存が難しい歯を整理することで、必要なインプラントの本数や位置、被せ物の設計も変わります。 そのため、先にインプラントの位置を決めるのではなく、歯周病治療後のお口全体を評価したうえで、最終的な治療計画を立てることが重要です。 ⑤ 治療後のメインテナンスを続けやすくするため インプラントを長持ちさせるためには、患者さまご自身で清掃しやすい形にする必要があります。 見た目や噛み心地が良くても、歯ブラシや歯間ブラシが届きにくい設計では、バイオフィルムが蓄積しやすくなります。 Micデンタルクリニックでは、手術時の正確さだけでなく、治療後の清掃性やメインテナンスのしやすさまで考慮して、インプラントの位置や被せ物を設計します。   ▶︎ インプラント前に確認する5つのポイント インプラント治療前には、主に次の項目を確認します。 1.歯周ポケットの深さと出血 歯と歯ぐきの境目にある歯周ポケットの深さを測定し、出血や排膿の有無を確認します。 出血は、歯ぐきに炎症があることを示す重要な所見です。 2.歯を支えている骨の状態 レントゲンや歯科用CTを用いて、歯周病による骨吸収の範囲、インプラントを入れる部分の骨量、神経や上顎洞との位置関係などを確認します。 3.残っている歯の保存可能性 虫歯、歯根破折、根の先の病変、歯の揺れなどを確認し、長期的に残せる可能性を評価します。 天然歯を保存できる場合は、精密根管治療や歯周病治療などを先に検討します。 一方、無理に残すことで感染が広がり、周囲の骨へ影響する可能性がある場合は、抜歯を含めた治療計画を比較します。 4.噛み合わせと歯ぎしり・食いしばり 特定の歯やインプラントに強い力が集中すると、被せ物の破損、ネジの緩み、周囲の骨への負担につながることがあります。 噛み合わせだけでなく、歯ぎしりや食いしばりの有無も確認し、必要に応じてナイトガードなどを検討します。 5.全身状態と生活習慣 糖尿病のコントロール状態、喫煙習慣、服用しているお薬などは、歯周病やインプラント治療後の治癒に影響することがあります。 必要に応じて、かかりつけ医と連携しながら安全に治療を進めます。   ▶︎ 歯周病治療が終わるまでインプラントはできない? 歯周病があるからといって、すべての治療が終わるまで必ず長期間待つとは限りません。 歯周病の重症度、炎症の範囲、抜歯が必要な歯、骨造成の必要性などによって、治療の順序は異なります。 一般的には、 1.歯周精密検査2.ブラッシング方法の確認3.歯石・バイオフィルムの除去4.必要に応じた歯周外科治療5.歯ぐきの状態を再評価6.インプラントの位置・本数・手術方法を決定 という流れで進めます。 状態によっては、抜歯と同時にインプラントを埋入する「抜歯即時埋入」や、骨造成を併用する治療を検討できる場合もあります。 ただし、早く治療できることだけを優先するのではなく、感染の状態や骨・歯ぐきの条件を確認し、安全性と長期的な見通しから適応を判断することが大切です。 ▶︎ インプラントを長持ちさせるために必要な治療後の管理 手術前に歯周病を治療しても、その後の管理が不要になるわけではありません。 歯周病は再発しやすく、インプラント周囲の炎症も初期には痛みがほとんどないまま進行することがあります。 治療後は、 ・歯周ポケットや出血の確認・インプラント周囲の専門的な清掃・噛み合わせの確認・セルフケア方法の見直し・レントゲンによる骨の経年的な比較 などを継続します。 Micデンタルクリニックでは、インプラント治療後1年間は1〜3か月ごと、それ以降はお口の状態に応じて3〜4か月ごとのメインテナンスを基本としています。 歯周病歴、喫煙、糖尿病、清掃状態などによっては、より短い間隔をご提案する場合があります。 Micデンタルクリニックが大切にしていること Micデンタルクリニックでは、インプラントを「入れること」だけを治療のゴールにはしていません。 当院では、 ・歯科用CTを用いた三次元的な診断・歯周精密検査・残っている天然歯の保存可能性の評価・ガイデッドサージェリーを基本とした治療計画・骨造成や歯ぐきの再生治療・噛み合わせを考慮した被せ物の設計・インプラント治療後の継続的なメインテナンス までを一つの治療として考えています。 歯周病がある場合は、ただ治療を遅らせるのではなく、「なぜ先に歯周病治療が必要なのか」「どの状態になればインプラント手術へ進めるのか」を、検査画像や数値を用いてご説明します。   ▶︎ まとめ|インプラントの寿命は、手術前の環境づくりから始まります インプラントを長く安定させるためには、手術の技術や使用するインプラントだけでなく、手術前の歯周病治療が重要です。 特に確認したいのは、 ・歯周病の進行度・歯ぐきからの出血や感染・残っている歯の保存可能性・顎の骨の状態・噛み合わせ・全身状態と生活習慣・治療後のメインテナンス体制 です。 歯周病歴があっても、適切な治療と継続管理によってインプラント治療を検討できる場合があります。 「歯周病があると言われたが、インプラントはできるのか知りたい」 「残っている歯も含めて、将来を見据えた治療計画を相談したい」 「インプラントをできるだけ長く使いたい」 という方は、インプラントを入れる部分だけでなく、お口全体を精密に診断してもらうことをおすすめします。     ▶︎ よくあるご質問 Q1.歯周病があると、インプラントはできませんか? 必ずしもできないわけではありません。歯周病の状態を検査し、必要な治療によって炎症をコントロールしたうえで、インプラント治療の適応を判断します。 Q2.歯周病治療にはどのくらいの期間がかかりますか? 歯周病の重症度によって異なります。比較的軽い場合は基本的な歯周治療後に再評価しますが、重度の場合は歯周外科治療などが必要となり、治療期間が長くなることがあります。 Q3.歯周病で歯を失った場合でもインプラントは可能ですか? 可能な場合があります。ただし、顎の骨が減っている場合は、GBR、ソケットリフト、サイナスリフトなどの骨造成が必要になることがあります。歯科用CTによる確認が必要です。 Q4.インプラントを入れれば、歯周病は治りますか? いいえ。インプラントは失った歯の機能を回復する治療であり、歯周病そのものを治す治療ではありません。残っている歯の歯周病治療と、インプラント周囲の継続管理が必要です。 Q5.歯周病治療後もメインテナンスは必要ですか? 必要です。歯周病やインプラント周囲炎は再発する可能性があります。定期的な検査と専門的なクリーニングによって、炎症の早期発見と長期安定を目指します。   関連記事:歯科コラム#7「インプラントは治療後のメインテナンスで寿命が決まる」, 歯科コラム#13「インプラントの寿命はどれくらい?」   この記事の監修: 沖縄県浦添市 Micデンタルクリニック日本口腔インプラント学会認定歯科衛生士宮城 沙織 ※本記事は一般的な歯科医療情報の提供を目的としています。実際の治療方法、治療期間、適応および治療結果は、お口や全身の状態によって異なります。
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沖縄でインプラント治療を受ける歯科医院の選び方 歯科コラム#20

    インプラント治療について調べると、 ・治療費・治療期間・使用するインプラントメーカー・手術方法・保証内容 など、歯科医院によってさまざまな違いがあることに気づきます。 「何を基準に選べばよいのかわからない」と迷われるのは当然です。 インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込む外科処置だけで完結する治療ではありません。 事前の診断、噛み合わせの設計、清掃しやすい人工歯の形、そして治療後のメインテナンスまでを含めて、一つの治療と考えることが大切です。 今回は、沖縄でインプラント治療を検討されている方に向けて、歯科医院を選ぶ際に確認したい7つのポイントを解説します。   ▶︎ インプラント治療で歯科医院を選ぶ7つのポイント 1.CTによる三次元的な診断が行われているか インプラント手術を安全に行うためには、顎の骨の高さや幅だけでなく、神経や上顎洞など解剖学的な位置関係を把握する必要があります。 一般的なレントゲンは二次元画像のため、骨の厚みや神経までの距離を立体的に確認することができません。 そのため、インプラント治療ではCT画像による三次元的な診断が重要になります。 単に「CTを撮影するか」だけではなく、その画像をもとに、どのようなリスクを評価し、どのような治療計画を立てているのかまで説明してもらいましょう。   2.複数の治療方法を比較して説明してくれるか 歯を失った場合の選択肢は、インプラントだけではありません。 ・ブリッジ・入れ歯・インプラント・状態によっては経過観察 など、それぞれに利点と注意点があります。 残っている歯の状態、年齢、全身状態、生活背景、将来のメインテナンスまで考慮し、複数の選択肢を説明してくれるかを確認することが大切です。   3.継続的に知識と技術を更新しているか インプラント治療には、外科、歯周病、補綴、噛み合わせなど、複数分野の知識が必要です。 資格や症例数だけですべてを判断することはできませんが、学会や研修会へ継続的に参加し、新しい知識や技術を院内で共有しているかは、医院選びの一つの判断材料になります。 難しい症例では、必要に応じて他の医療機関と連携できる体制があることも重要です。   4.治療のリスクや限界も説明されるか インプラントには多くのメリットがありますが、すべての方に同じ結果を保証できる治療ではありません。 治療には、 ・感染・神経や血管への影響・上顎洞への影響・骨との結合不良・審美的な問題・インプラント周囲炎・人工歯や部品の破損 などのリスクがあります。 良い点だけではなく、起こり得る問題や治療の限界、代替案についても説明してくれる医院を選びましょう。   5.治療完了までの費用が明確か インプラント治療の表示金額に含まれる内容は、歯科医院によって異なります。 ・CT診断・インプラント本体・手術費・土台・人工歯・骨造成・仮歯・静脈内鎮静法・術後管理 などが、別料金になっている場合もあります。 単純な「1本の価格」だけで比較するのではなく、治療完了までに必要となる総額と、追加費用が発生する条件を書面で確認することが大切です。   6.治療後のメインテナンス体制が整っているか インプラントは虫歯にはなりませんが、周囲の歯ぐきや骨に炎症が起こる「インプラント周囲炎」になることがあります。 長期的に使用するためには、ご自宅でのセルフケアと、歯科医院での定期的なメインテナンスが欠かせません。 治療後に、 ・歯ぐきの炎症や出血・清掃状態・噛み合わせ・人工歯や固定ネジの状態・周囲の骨の変化 などを継続的に確認する体制があるかを確認しましょう。 7.長く相談できる関係を築けるか インプラント治療は、人工歯が入った時点で終わりではありません。 その後、長期にわたって状態を確認し、必要に応じて噛み合わせや清掃方法を調整していく必要があります。 説明がわかりやすいか、疑問を伝えやすいか、将来状態が変化した際にも相談できるかという点も、大切な判断基準です。   ▶︎Micデンタルクリニックが大切にしていること 沖縄県浦添市のMicデンタルクリニックでは、CTによる精密診断を行い、ガイデッドサージェリー、骨造成、静脈内鎮静法などを提供しています。 また、インプラント治療後も歯科医師と歯科衛生士が連携し、長期的なメインテナンスを行います。 私たちが目指しているのは、単にインプラントを入れることではありません。 患者さまが治療内容を十分に理解し、納得して選択でき、その後も安心して通い続けられることを大切にしています。   ▶︎まとめ インプラント治療を受ける歯科医院を選ぶ際は、費用だけではなく、 ・CTによる精密診断・治療方法の選択肢・歯科医師の知識と研鑽体制・リスクや限界の説明・費用の明確さ・治療後のメインテナンス体制・長期的に相談できる関係性 まで確認することが大切です。 まずは現在のお口の状態を詳しく調べ、インプラント以外の方法も含めて、ご自身に合った治療方法を一緒に考えていきましょう。     関連記事:歯科コラム#8【徹底比較】インプラントvsブリッジvs入れ歯 歯を失ったらどれを選ぶ? , 歯科コラム#14インプラントの費用、歯医者によってなぜ違う?    この記事の監修: 沖縄県浦添市Micデンタルクリニック インプラント専門医 歯科医師 宮城英生
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