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ウィーン大学で垂直GBR・軟組織グラフト実習コースに参加しました

ウィーン大学での垂直GBR・軟組織グラフト実習に参加して

皆さんこんにちは。
このたび、Urban教授による「垂直GBR(Guided Bone Regeneration:骨再生誘導法)」と「軟組織グラフト」のライブオペおよびカダバー(献体)コースを受講してきました。

世界的権威のもとで学ぶ、臨床に直結する貴重な経験

実習はウィーン大学の解剖学教室で行われました。
朝5時にハンガリー・ブタペストを出発し、約3時間後にウィーンへ到着。午前9時からレクチャーと実習が始まり、18時に終了。その後ブタペストへ戻ったのは22時頃という、非常にハードなスケジュールでしたが、その価値は十分にありました。

なぜウィーン大学で学ぶ必要があったのか

ウィーン大学のカダバー実習は、よりフレッシュな献体を使用できる点が最大の特徴です。
垂直GBRを成功させるためには「減張切開(テンションリリーフ)」の精度が非常に重要であり、より臨床に近い環境でトレーニングを行うことが求められます。日本国内では、法的・文化的な理由から同等の条件で実施することは困難です。

医療発展を支える献体者への深い感謝

このような学びの機会は、献体を希望されたご本人様とそのご家族の医療への深い理解と崇高な想いによって支えられています。
ウィーン大学の解剖学教室では、これまでに90カ国・8,000名以上の歯科医師が学んでおり、世界中の医療技術発展に寄与しています。
その一員として学べたことに心から感謝するとともに、医学教育と倫理の尊さを改めて実感しました。

学びを臨床へ、そして未来の患者様のために

今回の経験で得た知識と技術、そして献体者の方々の想いを胸に、今後の外科手術や再生治療に還元していきます。
Micデンタルクリニックでは、これからも世界基準の技術と倫理に基づいた歯科医療を沖縄から発信してまいります。

 

院長 宮城