顎関節症
アゴが痛い、関節がカクカクする、口が開けづらい顎関節症
アゴを動かした時の関節の痛み、関節がカクカク鳴る、口が開けづらいなどの症状を顎関節症といいます。また顎関節のみならず、頭痛やめまい・肩こりなどの原因にもなります。慢性的な疾患で主にかみ合わせの異常や精神的ストレス習癖(歯ぎしり・くいしばり)などが起因しています。
通常、上下の歯は食事のときや力を使う作業をしているとき以外はリラックスして、わずかにかんでいない状態です。無意識な歯ぎしりやくいしばりで、治療した詰め物や被せ物が取れたり、歯に負担がかかり割れたり折れたりすることもあります。
様々な原因
生活習慣、歯並び、かみ合わせ、歯ぎしり、くいしばり、咬筋の緊張など
治療の流れ
01.問診
問診、レントゲン撮影、触診、かみ合わせの状態を確認します。
02.歯型を取ります。
歯型を取って、患者様専用のスプリントとよばれるマウスピースを作製します。
03.マウスピースを調整して装着します。
実際に口腔内でマウスピースを患者様のかみ合わせに合わせて最終調整して、装着となります。
スプリントにはいろいろな形状があり、治療の初期に使用する、スタビライゼーション型と呼ばれるものから、
リポジショニング型と呼ばれる下顎の位置を積極的に誘導するもの等、症例によって使い分けております。
また、咬筋の緊張が強い場合にはボトックス注射(自由診療)を行うことで筋緊張をやわらげる治療もおすすめしています。
生活習慣の改善が悪化を防ぐ
顎関節症の多くは、長い時間の悪い生活習慣により、アゴまわりに負担が蓄積され故障を訴えます。
一度、故障してしまったアゴの関節は元の状態には戻りません。
顎関節症の悪化を防ぐためにも、以下の内容を確認し、思い当たるところは改善していきましょう。
◆例
1. フランスパンに代表されるようなハード系のパンや、スルメなどかみごたえのある硬い食品は、なるべく避けましょう。また、右だけ左だけでかむといった片側かみもやめましょう。
2. 力作業だけでなく、デスクワークの仕事でも集中していると、無意識に食いしばることが多いので、意識してアゴをリラックスした状態にします。
3. 症状を悪化させない為に、顎を鳴らして遊ばない、大きく口を開けない、顎の痛くなる開け方をしない、日中の歯ぎしりやかみしめ、アゴを押さえる等の習癖は止めましょう。
4. 頬杖をつく、顎を前に出す、うつぶせ寝、猫背などを改善し正しい姿勢を心がけましょう。
5. 顎関節の緊張をほぐすようなマッサージやストレッチを取り入れるのも良いでしょう。
6. くよくよせず適度に気晴らしをしてストレスをためないようにしましょう。
睡眠時無呼吸症候群用マウスピース(保険適用)
睡眠時無呼吸症候群用のマウスピース作製を行なっております。作製には診断書が必要となります。
スポーツ用マウスガード(保険適用外)
オーダーメイド型のスポーツ用マウスガードの作製を行なっております。豊富なカラーからお好みのデザインのものをお選びください。
スポーツ時の思わぬ衝撃から歯が折れたりしないよう守ってくれます。
また、しっかりくいしばることができますので、パフォーマンスの向上も期待できます。