クリニックブログ

名嘉眞武輝の豆知識ブログ①

 今日は睡眠時無呼吸症候群(SAS)について挙げようと思います。

すでにご存知の方もいるかと思いますが、

睡眠時無呼吸症候群は寝ている間に呼吸が止まる病気です。

 少し難しい話になりますが、医学的には「無呼吸(10秒以上の呼吸停止)がひと晩7時間の睡眠中に30回以上、

あるいは1時間に5回以上ある方は睡眠時無呼吸症候群」と診断されます。

 

実際に起きている時でも10秒間息を止めると息苦しいですよね。。

 

 寝ている時に息が止まることによって血液中の酸素不足(低酸素血症)になることから、不整脈、心筋梗塞、

脳卒中といった循環器病が起きやすくなることがわかっています。

 また、夜間に脳が目覚めることが繰り返されるため、交感神経の緊張状態が続いて自律神経が乱れることで内分泌系にも影響を及ぼし、

糖尿病、高血圧症などの合併症を発症することがわかっています。

 

 自分が気づかないうちに身体に大きな負担がかかっているのです。

 

日本国内では睡眠時無呼吸症候群の潜在患者数は300〜900万人にも達するといわれています。

しかし、実際に診断を受けて治療しているのは数%しかいません。

 

程度によっては歯医者で治療するとこも可能です。日中の眠気、いびきをかくなど少しでも症状が見られたら一度ご相談ください。

 

数回にわけて、睡眠時無呼吸症候群の治療法や予防方法を挙げていきたいと思います。

 

歯科医師 名嘉眞武輝